小林耳鼻咽喉科内科クリニック TEL:03-3712-4970

 

 

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当院で診療した2293例のめまい患者さんの
統計からめまい診療の実態を考えます

1.年間患者数の推移
2.めまい感者の年齢分布
3.めまいの原因疾患(部位別)
4.めまいの原因疾患(診断名)
5.当院受診前の受診癧
6.受診科分布

 

 

 

 

年間200~300人のめまい患者さんが当院を受診されています。


 

 

 

大学病院、総合病院・専門病院では、
めまいの年間受診患者数は 200例~
500例、めまい患者の比率はおおよそ
5~10%とされてい ます。私どものク
リニックのめまい患者数もほぼ同じです。

 

 

 

めまいは、成人の病気ですが、近年高齢の患者さんが増えています。

 

 

 

 

 

 

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めまいの大半は耳の病気で、中枢性めまいは考えるほど多くありません。

1257例(54%)と半数以上が耳の病気が原
因で起こる末梢性めまいです。脳の病気で
起こる中枢性めまいは109例(5%)で、みな
さんが考えるほど中枢性めまいは頻度の高
いものではありません。めまいの大半は耳
の病気で起こるものなのです。その他の原
因によるめまいは543例(24%)ですが、それ
らには、頚部に原因のあるめまい、低血圧
などによるめまい、ストレスなどが原因でお
こる心因性めまいなどがふくまれます。一
方で原因不明のめまいが384例(17%)あり、
こ れがめまいの診療を複雑なものにしてい
ます。

 

 

さまざまな病気がめまいの原因となっています。

最も多かったのは頭を動かすたびにめま
いがおこる良性発作性頭位めまい(23%)
です。特別なリハビリテーションによる治
療が有効です。次いでメニエール病 (12%)
で、両者を合わせると末梢性めまい疾患
のほぼ半数になります。メニエール病は
誤解の多い病気です。突然高度の難聴
がおこりめまいを伴うこともある突発難聴
は101例(5%)、 突然ひどいめまいがおこ
るが難聴をおこす ことのない前庭神経炎
は30例(2%)でした。頸の病気が原因でお
こる頸性めまいが130例(7%)、低血圧や
起立したりする時に血圧が大きく変動し
てめまいがおこる起立性調節障害が
122例(6%)、ストレスなどでおこる心因性
めまいが90例(5%)でした。

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めまい患者さんは複数の医療機関を受診する多いことは問題です。

60%近くの患者さんは、当院を受診する以前に
他の医療機関を受診しています。めまいの患
者さんは複数の医療機関を受診する傾向にあ
るといえます。これはめまい診療の大きな問
題点です。

 

 

 

 

 

 

 

医療機関によってめまい患者さんの受診する診療科が異なり、
診療科が複雑多岐なこともめまい診療の問題点です。

めまいの患者さんは内科あるいは耳鼻科を受診
するのがほとんど です。診療所では内科を受診
した患者が多く、一般の方はめまいは内科で扱う
病気であると考えているようです。逆に総合病院
大学病院では耳鼻科を受診する患者さんが多く
なります。大学病院でのめまい診療・研究・教育
が耳鼻科でおこなわれ、診療所では内科がめま
い診療を扱うことが多いという乖離現象は現在の
めまい診療の問題点と言えます。

 

 

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めまいを起こす病気 
*めまいの病気の一般的な特徴をまとめたものです。*個々の診断・治療には医師の診療が必要です。

良性発作性頭位めまい
・頭を急激に動かしたり、頭をあるきまった位置にすると回転性のめまいが起こる
・めまいの持続は短い
・内耳の耳石表面のカルシウム結石が剥がれ落ち、三半規管に入り込むことで起こる。
・多くの場合2~3週間で治癒する
・耳石置換法という理学療法が最近行われるようになった。

メニエール病
・難聴・耳鳴を伴うめまい発作を繰り返す。
・病気の進行とともに難聴が進行し、固定する
・内耳に内リンパ液が過剰に蓄積する内リンパ水腫が原因
・めまい発作の反復を防ぐために抗めまい薬と利尿剤が有効とされる。
・ストレス・マネージメントや生活指導も重要である。
・進行例には手術療法がおこなわれることもある。

突発性難聴
・突然に高度の難聴が起こる。
・めまいを伴わないこともある。
・原因は不明である。
・治療にはステロイドが用いられる。
・発症後早期であるほど治療効果があがる。

前提神経炎
・突然、回転性めまいが起こる。
・めまいを繰り返すことはない。
・難聴は起こらない。
・温度眼振検査に異常を認めることが特徴。
・2~3週間でめまいが改善することが多い。
・ステロイド投与が症状の改善を早める。
・ウイルス感染によるものと考えられ、抗ウイルス剤の投与が行われることもある。

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