インフルエンザ迅速診断の所要時間15分程度。抗原定量検査の所要時間1~2時間程度。
コロナワクチン接種を迷われる方がいます。その理由は次のようなことが考えられます。
ワクチンに期待される効果
オミクロン株対応ワクチンの感染予防効果に関する科学的なデータ
オミクロン株対応ワクチンの発症予防効果に関する科学的なデータ
オミクロン株対応ワクチンの入院(重症化)予防効果に関する科学的なデータ
ワクチンの効果は科学的データで確認されており接種が推奨されます。
ワクチンの効果は経過とともに低下することが確認されています。
オミクロン株対応ワクチンの感染予防効果の推移に関する科学的なデータ
オミクロン株対応ワクチンの発症予防効果の推移に関する科学的なデータ
今後も新型コロナ感染症の流行が予測され定期的なワクチン接種が望ましいと考えられています。
前回接種から5か月を超えている場合ワクチンの発症予防効果はほとんど低下していると考えられ、現時点では高齢者や基礎疾患を有する方は年に2回の接種が推奨されています。
以前の受けたワクチン接種の効果を血液検査で確認して判断することも選択肢です。
ワクチン接種によって体内にIgG-S抗体が産生されるようになります。この抗体は中和抗体ともよばれ、体内のコロナウイルスと結合しウイルスの増殖を抑えるとされ、予防効果が発揮されるようになります。中和抗体価とコロナの発症予防効果は相関することが確認されています
中和抗体価(IgG-S抗体)とコロナの発症予防効果は相関することが確認されています。ワクチン接種で体内に産生される抗体価が高いほど予防効果が高いと考えられます。血液検査で中和抗体(IgG-S抗体)測定することができます。当院では最新の抗体測定装置を導入し抗体価の測定を行っています。
わが国では国民の7割程度の方がコロナワクチンの3回接種を終えています。3回接種を受けた方の中和抗体価の変化の研究データでは、2回目ワクチン接種1週間目で抗体価が最も高くなり(ブースター効果といいます)、その後4週以後経時的に低下しています。さらに、8か月後には大きく減少し予防効果が期待できない程度になっています。しかし、3回目ワクチン接種により抗体価上昇がみられ、 2回目接種 4週より3回目接種 4週の方が高くなっています。このようにワクチン接種により中和抗体価が上昇しますが、それは一定期間で減少してしまいます。
今後も新型コロナ感染症は流行を繰り返すものと考えられます。流行に伴い、事前のワクチン接種が重要となります。ワクチン接種のタイミングを判断するのに中和抗体の測定が有用と考えられます。中和抗体(IgG-S抗体)の測定をおすすめします。
新型コロナ感染症を季節性インフルエンザと同じ5類感染症とする議論がなされ、この春以降5類感染症となる可能性があります。新型コロナ感染症は季節性インフルエンザと同じなのかという疑問に厚生省新型コロナ感染症アドバイザリーボードの資料をもとにお答えします。