医院概要

医院名 医療法人社団育謙会
住所 〒153-0064 東京都目黒区下目黒6-18-26
休診日 水曜午前 土曜午後 日曜祭日 休診
TEL 03-3712-4970
小林謙院長

小林謙院長は耳鼻咽喉科専門医、めまい専門医として高度な専門医療を実践しています。

小林耳鼻咽喉科内科クリニック(めまい・耳鳴り)
小林耳鼻咽喉科内科クリニックサージセンター短期滞在手術

アレルギー性鼻炎と気管支喘息 Update

アレルギー性鼻炎 Update

アレルギー性鼻炎はどのようにして起こるのか。

アレルギー性鼻炎はどのようにして起こるのか。
  • アレルゲン(抗原)が鼻の粘膜内の肥満細胞の表面に存在する抗体と反応する。
  • ②肥満細胞の表面の透過性が変化し細胞内の化学物質ヒスタミンが細胞外へ漏れだす。ヒスタミンは粘膜の三叉神経を刺激し、分泌中枢を介し鼻粘膜の分泌腺の働きを亢進させる。その結果鼻汁が出現する。同時にくしゃみ中枢を介してくしゃみが起こる。  
  • ③同時に肥満細胞からはロイコトリエンが漏出し粘膜下の血管に作用し血管の透過性を亢進させ血液成分が血管外へ漏出し粘膜下の浮腫が起こり鼻閉となります。
  • ①~③までの反応は即時反応とよばれ、アレルゲン(抗原)が鼻粘膜に接触してからすぐにおこる反応です。
  • ④即時反応の結果起こった血管壁の透過性の亢進により血管内の好酸球が血管外へ漏出します。
  • 血管外の好酸球からもロイコトリエンが漏出しこれによりさらに血管の透過性が亢進し鼻閉が増強されます。鼻閉が後になって出現し持続するのはこのためで遅発反応とよばれます。
  • 好酸球からは同時にECPが漏出し、粘膜の過敏性を亢進させアレルギー性鼻炎の症状が誘発されやすくなります。

ガイドラインにもとづくアレルギー性鼻炎の治療

アレルギー性鼻炎治療の4つの柱

抗原の除去と回避

抗原の除去と回避

アレルギー性鼻炎の原因となる抗原を生活環境から除去することや体内に入ることを防ぐことは有用な治療法です。抗原として問題になるのは、室内ダニ、スギ花粉、ペット(特にネコ)抗原です。

室内ダニの除去

  1. 室内の掃除には肺気循環式の掃除機を用いる。
  2. 1回20秒/㎡の時間をかけ、週2回以上掃除する。
  3. 敷物のソファー、カーペット、畳はできるだけやめる。
  4. ベッドのマット、ふとん、枕にダニを通さないカバーをかける。
  5. 部屋の湿度を50%、室温を20~25℃に保つように努力する。

スギ花粉の回避 

  1. 花粉情報に注意する。
  2. 飛散の多い時の外出を控える。
  3. 飛散の多い時は窓、戸を閉めておく。
  4. 飛散の多い時は外出時にマスク、眼鏡を使う。
  5. 表面がけばけばした毛織物などのコートの使用は避ける。
  6. 帰宅時、衣服や髪をよく払い入室する。洗顔、うがいをし、鼻をかむ。
  7. 掃除を励行する。

ペット(特にネコ)抗原の減量 

  1. できれば飼育を止める。
  2. 屋外で飼い、寝室に入れない。
  3. ペットとペットの飼育環境を清潔に保つ。 
  4. 床のカーペットをやめ、フローリングにする。
  5. 通気をよくし、掃除を励行する。

アレルゲン免疫療法

アレルゲン免疫療法

アレルゲン免疫療法はアレルギー疾患の原因アレルゲンを投与することによりアレルゲンに曝露された際に引き起こされるアレルギー関連症状を緩和する治療法です。

アレルゲン免疫療法のメリット

  1. 治癒が期待できる。
  2. 薬物の量が減らせる。
  3. 治療をやめた後も効果の持続が期待できる。
  4. 他のアレルゲンによる感作や発症を予防できる可能性がある。
  5. 喘息の発症を予防できる可能性。
  6. 疾患のNatural Courseを変えることが期待できる
アレルゲン免疫療法は以前から皮下に抗原液を注射する皮下免疫療法が行われていました。最近、抗原を舌下に留置する舌下免疫療法が開発されました。

舌下免疫療法のメリット

  1. 痛みがない。
  2. 自宅で投与することが可能で、通院回数が少なくてすむ。
  3. 主な副反応は口腔内症状で軽度。
  4. アナフィラキシーは少ない。
  5. 舌下に薬液を滴下するものと錠剤留置する方法がある。

アレルギー性鼻炎の手術療法

スギ花粉症の治療

スギ花粉症の治療の基本は薬物療法です。

スギ花粉症の治療の基本は薬物療法です。

花粉飛散が始まり、日増しに増加します。花粉飛散がある量超えると症状が出現します。その後飛散がピークになるまで症状が増強します。その後花粉の減少とともに症状が軽快します。スギ花粉症の症状は図の青線のように推移することになります。

花粉症の治療は開始時期により3つに分類されます。

  • 症状が出現する前あるいは軽いうちに治療を開始する初期療法
  • 症状が強くなってから開始する導入療法
  • 良くなった症状を維持させる維持療法
3段階に薬物療法をステップアップさせ、症状をコントールします。

初期療法を怠り、花粉最盛期になってから治療を開始する場合、すでに粘膜の過敏性が亢進し、花粉量も多く症状が重症化しています。そのため治療に工夫が必要です。この時期の治療を導入療法と呼びます。初期療法を行っていた場合でも花粉量が多いときには症状が強くなります。その場合追加の治療が必要になります。

スギ花粉症の治療の基本は薬物療法です。
初期療法では第1段階の薬物療法を行います。第2世代抗ヒスタミン薬あるいはロイコトリエン受容体拮抗薬のどちらかひとつを用います。

導入療法では初期療法で用いた第2世代抗ヒスタミン薬あるいはロイコトリエン受容体拮抗薬に加えステロイド噴霧剤を併用します。鼻づまりが強い場合には局所血管収縮剤を投与します。上記の治療で症状が改善しない場合には経口ステロイド剤を短期間併用します。花粉飛散のピークをが過ぎ花粉が減ってくるとともに薬剤を減らして維持療法に移行することになります。

薬物の解説はこちら

スギ花粉を避けることが大切です。

スギ花粉を避けることは症状軽減のために重要なことです。

スギ花粉の回避

  1. 花粉情報に注意する。
  2. 飛散の多い時の外出を控える。
  3. 飛散の多い時は窓、戸を閉めておく。
  4. 飛散の多い時は外出時にマスク、眼鏡を使う。
  5. 表面がけばけばした毛織物などのコートの使用は避ける。
  6. 帰宅時、衣服や髪をよく払い入室する。洗顔、うがいをし、鼻をかむ。
  7. 掃除を励行する。                                       ダニやペットに関する情報はこちら  

スギ花粉症対策グッズ

この時期様々なスギ花粉症対策グッズが話題になります。正しい情報をもとに判断し使用することが大切です。

  • マスク・眼鏡は必需品。
  • マスク・眼鏡にはさまざまなものがあり自分に適したものを選択する。
  • 顔とマスクの間を少なくした立体型のものが有効とされる。
  • 顔との間が少ないサイドカバーつきメガネやゴーグル型が有効とされる。
  • 羊毛などの毛織物の衣類には花粉が付着しやすく、室内に花粉を持ち込みやすい。
  • 毛織物で外出の際は静電気防止スプレーを用いると花粉付着が少ないとされる。
  • 衣類の素材では綿が最も付着しにくく、次いで絹・化繊の順である。
  • 外出時の帽子の着用も有効とされる。
  • 点眼薬による眼の洗浄の有効とされる。人工涙液が安全性が高い。
  • 鼻の入口部に塗って花粉の侵入を防ぐ花粉防止クリームもあります。
  • スギ花粉症予防やスギ花粉症グッズに関するサイトをご紹介しておきます。                                東京都健康安全センターの花粉症一口メモ

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スギ花粉症の手術療法

スギ花粉症には手術療法があり患者によっては非常に有効な治療法です。手術療法としては①アレルギー性鼻炎に対する下甲介粘膜焼灼術鼻閉が強い患者さんに対する鼻中隔彎曲矯正術・下甲介切除術があります。

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